修理日記

何でも直して得するブログ

PCXウインカスイッチ修理

PCXのウインカスイッチが無反応になった。走行21,000km。正確には右折時動作しない。ぎゅっと押さえつけていると何とか点滅するが、なんとも。

以前ハイビームが付かないことがあって、バイク店に行ったらスイッチを無償交換してもらった(保証期間中)。あとでLED制御ユニットが不良で、スイッチが壊れることがあるとのリコールとなった。

リコールで制御ユニットを替えたので、問題なくなったと思いきや、今回のウインカスイッチの不具合。開発に居たことがあるならわかると思うが、完全に治って無かったということだ。完全でなくとも対策して、社内でok出れば終わり。

ユーザのスイッチはすでにいかれているので、やるならスイッチも同時に交換すべきだ。そうすれば対策品の制御ユニット(まだ不完全)でも相当年数持ったはず。ベトナム本田製なので、現地の開発でミスったのだろう。制御ユニットは日本製かな?不明。

右折時ウインカを出せずに止まっていたら、後ろから来た車も停止。そりゃあそうでしょう。前の車両が停止していれば、後も止まる。ウインカを止め忘れて、交差点で事故っている映像も見たことがある。正面からバイクが右折ウインカ出して来たからこちらも右折したらバイクが直進してきてドカン。

とにかくウインカが意思通りに動作していないと大変危ない。リコールは制御ユニットだけでなくて、スイッチも交換すべきだろう。今のバイクはウインカの作動音を消してしまっているが、このような時やウインカの球が切れている時、作動音が出ていれば気づくことが出来る。必要な機能だと思うね。音出さないなら故障するな。

ということで、速攻直す必要があり部品注文した。フレーム番号はJF56とKF18の場合。35200-K35-V02。2000円弱にて。高っ。

ここは修理日記なので、古いスイッチを直してみる。ほかのバイクのキャンセル付きウインカスイッチをグリスアップのためバラしたことがあるが、細かいパーツ(特に極小スプリング)がスイッチカバーと一体成型されていて、大変だった。PCXはスイッチだけ取れる構造なので簡単。しかも、スイッチ自体を壊さずにばらすことが出来た。接触不良や動作不良はスイッチの接点を磨いたり、グリスアップすれば直るので、修理できるようになっているのだろう。ここは感心。

(金属部分の当たる側と当てる側、両方研磨する)

電池式のルータに極小ダイヤモンドビットを取り付け、金属板の中央にある、接点がこすれた溝の跡をなぞる。ちなみにテスタで抵抗を測ると、修理前は抵抗値無限大になることが有った。酸化被膜というものが金属に出来てしまい、抵抗値が大きくなっている。LEDなんだから少ない電流しか流れないはず。なぜ接点に酸化被膜ができるのか、まったくもって理解不能。しっかりしてくれ。

(写真は研磨後にシリコングリースを塗布した状態。研磨前は接点が当たった跡が見えていた)

(以前ダイソーで買った600円の乾電池式ルータ(もう売ってないよ)。極小ダイヤモンドビットはモノタロウで買った。デグリースして紙やすり磨いてもOK。そのほうが良いかも。)

修理後テスタで測るとしっかり0Ωとなった。一件落着。このスイッチは今のスイッチが不良となる5-6年後に交換する予定。PCXに限ると、安全にかかわる本田のお粗末は本件で2件目。もっと気合い入れてくれ、本田。

PCX150修理日記

概要

PCX150に乗っている。新モデルPCX160が出る1年前だったが、改良がいろいろ行われている(だろう)と思い、納得して乗っている。資料が少なく、メンテナンスに苦労したので、その記録である。

ステータス

MBX50F -> 不明(ロードパル? バッテリが6Vだった) -> TZR125 -> SUZUKI Hi -> ブランク -> ADDRESS 110 -> PCX150

たいていの修理はやってきた。ADDRESS 110はスクラップバイク屋のオークションに引っかかってしまい、6万円で買ってさらに6万円部品代がかかった。この時は駆動系全交換&フロントフォークの全バラシなど、精力的に直した。

修理記録

ここから修理した内容を備忘録として、また誰かの役に立つと思い記録する。

サービスマニュアル

何にしろ情報が少なく、また情報にたどり着いても正しいのか間違っているのか判断が付かないので、サービスマニュアルを入手した。サービスマニュアルは新車で買った時毎回入手している。ところが、今回はマニュアルを入手するのが3年遅れたため、大変なことになった。メーカーに問い合わせると、全コピーをして製本するため2万5,000円かかるという。数千円とネットで情報を得ていたため面食らった。たったの3年で廃版になるとは・・

結局すべてのマニュアルをオークションで入手することになった。KF18のメンテに必要なマニュアルは、

サービスマニュアルPCX150 WW125EX2C[EBJ-JF28] WW150C[JBK-KF12](これはひとつ前の版。8000円で入手。)

サービスマニュアル追補版PCX150 WW125F[EBJ-JF56] WW150F[JBK-KF18](KF12との差分が出ている。これが無いとカウルのネジなど、どこを外せばよいのかわからないことが多い。1万円で入手。)

パーツカタログ4版 WW150F[KF18-100] WW150G[KF18-110] WW150H[KF18-120,122] WW150SH[KF18-121,123] 800円で入手。)

追補版と組み合わせてKF18用のマニュアルと成すことに気が付くまでずいぶん時間を消耗してしまった。つまりKF18は最初から1冊になっていない。この情報はどこにもなかった。KF18乗りのみなさんはどうしているのだろうか。

サービスマニュアル追補版はなかなか出品が無く、価格が吊り上がってしまい、1万円もかかった。今考えると、追補版だけ注文すれば取れたのかもしれない。パーツカタログは部品を注文するときに必要で、これがあれば部品番号がわかるため、モノタロウなどで間違いなく注文ができる(モノタロウではホンダの型番で部品が取れる。ただし登録されているもののみ。)。

ブレーキ液交換

3年目に訪れた初めてのメンテナンスである。2年目まではバイク屋の点検を受けていた。理由はメーカー保証相当のものが1年延長され計3年間保証が続くためである。そのためには1年目と2年目の点検をそのバイク屋でしなければならない。うまい仕組みである。2-3年目に壊れることはそうそうないだろうから。

ブレーキ液の交換はおおよそ3年程度で行う必要があるが、それ以外にブレーキピストン(パッドを押す部品)周りが腐らないようにする意味もある。このピストンは4-5年もすると高確率でさびがまわり、再使用が難しくなる。その前にシリコングリスで拭いてさびないようにするのが目的である。今回はピストンをすべて取り出さず、押し出してさびの前段階となる固着物を除去することにした。真鍮のブラシでこすると固着物が落ちるようなので用意した。確かに傷はつかなかった。一応円周の向きにこするようにして、万一傷がついても液漏れの無いようにした。

問題は、リヤブレーキレバーと連動しているコンビブレーキである。コンビブレーキのリンクを外して連動しないようにしている人もいるが、制動力が増すこの仕組みはあると便利であろう。この為にPCXの前ブレーキはピストンが3つもついている。上下2つがフロントブレーキレバーに、真ん中の一つがリヤブレーキレバーによって押し出される。ということは、リヤブレーキレバー用のブレーキ液リザーバタンクがあるということである。このリヤ用リザーバタンクが曲者で、PCXのメンテナンスのやる気をそぐ第一原因となっている。それはこれから詳述する。

カウルが取りづらい

カウルなんてメンテするときには四六時中つけたり外したりするものである。PCXのリヤブレーキリザーバタンクはイグニッションキーの横にあるので、L.インナーアウターカバーを外し -> R.インナーアウターカバーを外すことが必要であるのだが、、両方とも爪が非常に薄く、間違いなく爪を折ってしまう。私の場合は外すのに3か所、つけるとき1カ所折ってしまった。折った爪はプラリペアというプラスチック補修材で溶接して直している。何か所もプラリペアになっている。これをうまく取り外すためにどうすれば良いのか、コツなどはどこにも出ていない。唯一マニュアルには爪を外す順番が文章で書かれているのみである。

リヤブレーキメンテ

リヤブレーキの根元からグリス漏れが続いていた。これは買ってから1年目で気づき、その後もどんどん拡張していった。揺らすと多少ガタがあり、店に聞くとそんなものだといなされた。マニュアルを見るとゴムのシールがあるようだ。シール越しにグリスが出ているのは頂けない。SUZUKIなどはシールがない代わりにはめ込みがぴったりだった。薄くグリスアップしておけば相当持った。ガタが無いし、このほうが良いと思った。

リヤブレーキのブレーキカム、ブレーキアームにたどり着くまで、マフラ、スイングアーム、泥除けの六角ボルト1か所、リヤタイヤ、ブレーキシューの取り外しが必要である。ディスクブレーキ化を求めたい。

バックミラーステーの塗装

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メッキ部のメンテ

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エンジンオイル交換

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 ギアオイル交換

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 ベルト、ウェイトローラー交換

セカンダリシープのベアリング交換

有名なアイドリング時のゴロゴロ音。セカンダリーシープ内のベアリングが劣化することで発生するらしい。しかもこの現状に関してはKF30になってもなんら対策がないようだ。2年以内ならクレームで交換してもらえるらしいので、HONDAも把握していると思われるが・・。自分はゴロゴロ音については気にせずにいたのだが、一時期「シャーッ」といううるさい音がしていた時期も有った。その後気にならない程度に収まったが、この際交換してしまいたくなった。ちなみに、皆気付いているか知らないが、走行時はクラッチがつながりベアリングがまわらないので、全く影響がない。対策されていないのもその点があるかもしれない。

セカンダリーシープの中に入っているベアリングを除去するのに、どのような工具を使ってどのように取り出せばよいのか。いまいち情報がない。YouTubeを見ても、取り付けるところだけあって、取り外している部分が(わざと)掲載されていない。これでは片手落ちである。セカンダリーシープの中にはベアリングが2個入っている。手前にニードルベアリングが、奥に普通のベアリングがある。それぞれ純正品を持ってきても良いのだが、奥の普通のベアリングの片方にシールが無いため、ここから劣化が起きるのではないかという情報があり、両シール式(NTN 6902LLB)に変更してみた。結果はいずれ判明する。

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ニードルベアリングを取り出すには爪でひっかけて引っ張る必要があり、ベアリングプーラーを入手した。

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この爪でひっかける部分だが、見るからに細くて曲がりそうだ。実際曲がったとか、爪の部分の引っ掛かりが甘くなって爪の役割をしないだとか、そのようなレビューがあった。工具というのは使い方があって、工具を作った人の考え方がわかればうまく使えるものである。実際、爪が舐めることもなく、曲がることもなく取り出すことが出来た。コツを書いておきたいが、まずボルトの部分(全体の固定部分)は緩めておき、爪の部分をハンドルを回しながらちょうどニードルベアリングにかむことを確認しながら固定する。爪の固定はモンキーレンチで爪固定部をはさみ、ハンドルを5N/m(0.5kg/m)程度の力(あくまで感覚)で回した。これでがっちりと爪が噛み込み、滑ったり、曲がったりしない。それと、ベアリングと本体の間にはCRC 5-56などをかけて、接合面に浸透させておくことを忘れずに。滑りを良くしておかないと、引く抜くのに過大な力が必要だ。いよいよボルトをモンキーレンチで回してゆく。モンキーレンチは30cmの特大の物を30年間使っている。一本買うとよろしい。ある時「コキッ」と滑った感覚があって焦るのだが、ベアリングの端面を指で触ると前より浮き出ているのがわかる。つまり接合面が滑ったのだ。これを繰り返すと最終的にポロッと取れる。

奥の普通のベアリングについては、プラグソケットレンチでたたくと良いとあるので、これから試してみる。取り外すときは細身、取り付けるときは標準の径のプラグソケットレンチがぴったりだった。あえてベアリングインストーラを購入せずともよかったが、そうピッタリのプラグレンチを、それも一昔前の標準サイズを持っている人は少ないだろう。amazonでベアリングインストーラは3000円で売っているので、それを利用するのがよさそうだ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B007FO9QZ4/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_R3JAS3BGPSJF5HPNRCES?_encoding=UTF8&psc=1

その前にスナップリングがあるので忘れず取り外す。取り外すには先の細いラジオペンチが良いが、そもそも同じくらい値段がするので、先細のスナップリングプライヤーを購入した。

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さすがにKTC製の工具なので値は張るが一生モノと感じた。一発でスナップリングの脱着が出来た。ラジオペンチの流用でこうはいかない。

ニードルベアリングを入れるには多少力が必要である。ベアリングインストーラでたたけば入るのかもしれないが、自分はM10のボルトとナット、ワッシャーを利用した。ボルトとナットをレンチで締めこんでゆくと滑るように入っていく。最後は表面と面一になれば良いとサービスマニュアルにあった。元の状態では-0.5mm程度まで凹んでいたが、ボルトとナットでは面一以上に埋め込めないのでそれで良しとした。

 

と、ここまで書いて、実はセカンダリシープごと交換する手がある。部品としてCOMP.(組付け済)を引くことが出来る。COMP.として引くとベアリングが挿入されている。ベアリングの治具を買い込むことを考えると、まず交換しておき、じっくりとベアリングを交換、次の2万kmに備えるというのが現実的かと思った(次の2万kmって何年後の話だ??)。工具をそろえるだけでセカンダリシープ毎購入できてしまうのである。

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ガスケットがへばりついているとケースを外すときに破れることがある。それを防ぐために用意はしておきたい。

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 エアクリーナ交換

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 バッテリ交換

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 カウル全剥がし

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乾電池を液漏れさせない工夫

以前液漏れ修理の記事を書いたが、そもそも液漏れを起こさないためにはどうすれば良いのか。

液漏れを起こさない為とは別に、SGDs的にはリサイクル可能電池すなわち二次電池(エネループなど)を使うことに尽きる。二次電池はすっからかんになっても液漏れは起こさない。ただし、値段は安くとも1本200円ほどであるから、初期投資が必要である。特に時計など2-3年に一度の交換頻度では1000回充電するのに2000年もかかってしまい割に合わない。

液漏れを起こすということは使用してそのまま放っておく品物であるから、使用頻度は少ないはずである。そこで以前からのテクノロジーであるマンガン乾電池を思いついた。マンガン乾電池はアルカリ乾電池に溝を開けられて、市場規模はほとんど無いに等しいのだが、わかっている人が居るのか、細々と製造はされている。この電池も以前は液漏れしたのだが、最近のマンガン電池で液漏れしたものを見たことがない。アルカリ乾電池ほどは液漏れしないようだ。もちろん、日本メーカー製をお勧めする。安物のマンガン乾電池で液漏れしてしまっては元の木阿弥であるから。

我が家の時計やリモコンなど、液漏れして困るもの、さらに交換頻度の低いものに関しては全てマンガン乾電池を入れることにした。

この効果が出てくるのは2-3年後か。。期待して待ちたい。

過去に修理したものの一覧

しばらくブログから遠ざかっていたため、その間に修理した数々の品物を一覧にするだけしてみようと思い立った。

1.自転車

1.1.ハブダイナモ 自転車のうるさくて重いライトの発電機を快適にした話

1.2.内角サーボブレーキ化 雨の時に効かなくなる後輪ブレーキを交換した話

1.3.内装3段ギアメンテ 電動自転車のギアハブにガタが来たのを修理した話

1.4.リチウムイオン電池アダプタ 電動自転車のバッテリから電力を得る話

1.5.フレーム全バラシ マウンテンバイクをフレームだけになるまでバラした話

1.6.フロントショック化 マウンテンバイクのフロントフォークをショックにした話

1.7.リヤショック交換 子供のマウンテンバイクのリヤショックを交換した話

2.バイク

2.1.フロントフォークメンテ 点さびを除去してシール類全交換した話

2.2.ベルトメンテ クランクケース内部の全交換、ベアリング交換の話

2.3.ピストンリング交換 水冷エンジンピストンリング、ピストンピン交換の話

2.4.キャブレターメンテ キャブレター関連全メンテの話

2.5.タイヤ交換 チューブレスタイヤの交換の話

3.洗濯機

3.1.洗濯機のフタセンサメンテ フタがしまっているのにしまってないと認識する

3.2.古い洗濯機の買い替え時期について メーカーとやり取りした記録

4.テレビ(アナログ)

4.1.映らない チューナの中に不具合あり。

4.2.画面がぱちぱちして消える フライバック周りの埃除去。

5.ビデオ(アナログ)

5.1.カセットがロードされない ローディングメカ交換

5.2.カセットがロードされない ローディングメカのセンサ部メンテ

5.3.動かない 電源部交換

6.カセットテープデッキ

6.1.メカが出てこない ゴムリング交換

6.2.高温がはっきりしない アジマス調整

7.水道

7.1.風呂の温度栓ダイヤルが動かない 部品注文して交換

7.2.トイレタンク修理 水道料金が突如万越えに。原因はトイレのパッキン。

7.3.トイレタンクメンテ 節水型のパッキンに換えてトイレ好きの父の水道料金圧縮

7.4.浄水器取付のあれこれ 数々取付てきました。フィルタの種類とか。

7.5.鏡の水垢落とし 鏡がピカピカに

8.家具

8.1.タンスの引き出しが壊れた 木工用ボンドでダボから接着しなおし

8.2.引き出しが重い 単純にロウを塗ると完全復活

8.3.携帯ひな壇 山のような携帯類の充電コードが邪魔なのでひな壇を作った話

8.4.注文家具 テレビ兼パソコン用の長机を自作した話

8.5.テーブルのメンテ 表面に専用ニスを塗って新品同様になった話

9.照明

9.1.点くのが遅い 電子点灯管という魔法の道具

9.2.LED電球 LED電球の種類の話

9.3.人感センサ 階段の1Fと2Fに人感センサをつけて階段のスイッチを不要に

9.4.人感センサ 物置に人感センサをつけて不審者撃退の話

9.5.駐車場の照明増設 家の壁に人感照明を追加した話

9.6.スイッチ全交換 家中のスイッチを最新の面押し型スイッチに交換して快適に

9.7.蛍光灯とLED LED照明は蛍光灯を追い越したのか? 直管型LEDランプの登場

10.その他もろもろ

10.1.アンテナ 目立たない壁型アンテナの設置

10.2.ブースタ四方山話 ブースタ増設しなくても映る? 4kとかどうなる?

10.3.炊飯器のフタ交換 フタが破損したので電気店に行ったら嫌味を言われた話

10.4.湯沸かしポットが出なくなった フタの周りにあるゴムを清掃してみると

10.5.湯沸かしポットのカルキカスについて 完全に取れないけど

10.6.側面が凹んだポットや魔法瓶 ガムテープを使うと・・

10.7.故障したACアダプタ 部品交換で復活

10.8.simカッターの話 micro simのnano sim化

10.9.携帯乞食の話 私の携帯料金は月2円です

10.10.最近テレビの画像が乱れる話 2018年12月13日以降の話です

10.11.故障したハードディスクの復活 運が良ければ・・

10.12.災害用太陽電池システム スマホの充電もこれがあれば安心

以下思い出したら更新予定 

液漏れした電気製品の修理

帰省して空き部屋を漁ると、いろいろなものが出てくる。今回の品物はこちら。

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キーボード全景

見た目はほとんど使用感なく美品。しかし、裏面の電池ボックスを開けてみると。。毎度おなじみの液漏れでございます。

液漏れしない乾電池を発明したらさぞ売れるでしょうに。調べてみるとアルカリ乾電池の場合は電池が0V(すっからかん)になると、ガスが発生する模様。ガス圧が高まるとマイナス極のところに設けてある安全弁が開き、、つまり中身が出てしまう。乾電池といえど中身は液体なので、アルカリ性の液体が染み出て悪さをしてしまう。アルカリ性であるから、電気製品の心臓部すなわち基板に浸み出すと厄介でご覧の通り。

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基板の様子

これは実は水洗い後。乾電池の液体は水溶性であるから、白い粉を吹いたような固形物を水洗いするときれいに取れるのだ。洗ってもその影響が残り、端子や基板が腐食している様子がわかる。基板裏には銅箔が張り付いていて、この銅箔まで腐ってしまうと電気を通さなくなり、働かなくなる。昔のマンガン乾電池の時の液漏れは金属がさびてしまうので厄介だったのだが、アルカリ乾電池の液漏れはこれらメッキパーツの浸食がないため、洗うだけで復活する場合が多い。見た目は変わってしまうが。

洗うだけで復活すればしめたもの。しかし今回は基板の導通塗料が侵されており、補助配線をする必要があった。

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補助配線の様子。

通じなくなった配線を別ルートで補完。「ドレミファ」の4音が鳴らなかったのだが、これで復活した。

トーンは100種類出るが、トーンの配線はどこかで不都合があるらしく選べない。ピアノ音しか鳴らなかった。リズムは選べるので、まずこのままで使うことにする。というより、この品物はばあばの買ったものであるので、すんなり捨てることはできず復活させる意味合いもあったのだ。また物が一つ増えてしまった。。

Nintendo Switchのジョイコン問題

皆さんのお子さんはSwitchを持っているだろうか。小学生の家庭に一台、Nintendoの据え置き型ゲーム機があるだろう。以前はWii Uであった。こちらのコントローラは丈夫で、落としたり、ぶん投げたり(ゲームによっては振り回すものがあるので)しても、壊れることはなかった。単三電池を充電池にすれば、永久的に使用できたのだ。

ところが、使い始めて2-3ヵ月すると、左ジョイスティックの動きが悪いことが分かった。悪いというより、勝手に動くようだ。調整しても調整出来ない程度である。保証期間だったので修理に出すことにした。着払いでよいそうだ。送った。返送されてきた。着払いとなっており、修理代金4000円なりを支払うことになった。何?無償じゃないの? どうやらガイドレールにガタがきていて、こちらも交換したからとの事。いや、頼んでないし。そんなことで有償にするのはちょっとおかしくない?と思ったのだが、まあ、面倒なのでそのままにしてしまった。

その後一年たたないうちに、また同じ現象が起きた。ネットでも沢山不具合情報があふれていて、これは完全に設計不良ではないの? そう思ってNintendoに電話すると、「上長に申し伝えます」とのこと。? つまりまともに取り合わないということだと理解した。結局また修理するか、proコンなどの代替手段の選択肢となったが、息子は8000円也を支払って新しいジョイコンを買うことにしたらしい。これって、一年おきに8000円取られるってこと? なんとまあ。ここで言いたいことがでてきた。Nintendoさん。間違ってるよ。

いままでWii Uで楽しくゲームが出来ていたのに、楽しめない理由が増えてきているわけで。楽しめない理由が増えるほど、ゲームからは遠ざかることになるよ。Switchが精密機器であることはよくわかる。でもそれってNintendoの都合でしょう? 僕らは楽しくゲームが出来れば良いわけで、そもそもWii UからSwitchになったことだって、望んでいたことじゃない。わざわざ高いお金を出してハードを入れ替えて、安心して遊べると思ったらコントローラ問題とは何事かな? 実際被害額出てるし。

ネットゲームが有料ってのも何だろう。毎月お金がかかる仕組みって。いままで売り切りスタイルでやってたのに、ゲーム本体にもお金がかかって、その他ネット代までかかるって、ガソリン税に消費税を二重に支払うくらいおかしく感じるな。子供がクレジットカード持ってるわけないでしょ。元のゲーム代高くしてネット代含ませればいいのに。


【Swing-by service】Nintendo Switch ジョイコン左スティック 修理キット(修理工具4点、修理マニュアル付き)任天堂スイッチ

 

ちなみに子供が修理をあきらめたジョイコンは通販で部品をそろえて修理してみた。ネジを回すだけで30分くらいで修理できたけど、少し器用でないと無理かな。みんな自分で修理してるみたいだけど、こんな状況を放置しているとそのうちユーザは離れちゃうと思う。

電検三種に合格した話

電気の資格を取ることにした。理由は電子回路設計技術者という資格がないためである。電子回路設計はいわゆる弱電と呼ばれる分野で、携帯電話やゲーム機に象徴される、電池を用いて動く類の機器に使用される回路である。もちろん産業機器にも必要である。最近はスマホが出てきて、音楽プレーヤーやデジタルカメラの売れ行きが厳しいように、何でもスマホが代用するようになってしまった。唯一カメラはミラーレスが流行ったり、一部で性能差から勃興する事があるにしても、音楽プレーヤーなどはその差がはっきりと認識できないことから、専用プレーヤーの売れ行きはいまいちであると思う。その結果電子回路設計技術者という電気屋の部類は、新しく入ってくる人が少なく、学校でも教える人が少なくなってしまった、衰退産業と化している。僕らのような単発で稼ぐことが出来る人の活躍する分野が少なくなってしまった。ただ、自称電気屋として生きていかなければならない。

名刺に電子回路設計と書いても、資格が何も無い事に気が付いた。電子回路設計はどんなにプロフェショナルでも資格が何もないのである。学生時代に取った第二種情報処理技術者(現在の基本情報処理技術者)の資格があるのみであった。直接関係ないにしても、なにか肩書があるのとないのとではやはり違うだろうとの事で、まずは電気工事士の資格を取ることにした。幼いころ電気屋にあこがれていたこともあり、第二種電気工事士の資格に挑戦した。筆記試験と実技試験に分かれている。写真付き参考書を入手して、問題集をこなした。過去問に近い形で出題されているらしく、筆記試験では96点を取ることが出来た。しかし、机上でシミュレーションを重ねた実技試験は、本番で上がってしまい、ミスを連発。見事に落第してしまった。この試験は年間1度しか受験できない。すなわち再挑戦するにしても来年である。次年度はケチらずに材料セットを1万円で購入し、受験。100%の出来栄えだったため合格できた。前年度合格の学科は免除されるのだが、試験料は不変である。皆さんも挑戦するなら材料を買って手に覚え込ませることを推奨する。ちなみに第二種電気工事士のままでは、自家用電気工作物の工事において、たとえ低圧であっても行うことが出来ない。そのためにはさらに12,000円ほど支払って講座を受講し、認定電気工事士の認定を受けなければならない。ほとんど使わないとは思うのだが、こちらも年に一度程度?しか認定講座を行わないとの事なので、いつ何が必要になるかわからないと思い込み、受講することにした。まあ、無駄に終わるだろう。ちなみに学校には電子工学科と電気工学科というのがあって、何が違うのかと当時わからなかったのだが、電気工学科を卒業すると、第二種電気工事士の学科試験が免除されるらしい。すなわち強電が電気、弱電が電子なのである。このことはどこにも書いてなかった。つくづく電子を選んでよかったと思ったのだった。

第二種電気工事士の資格を調べていた時、電検三種という資格があることに気が付いた。正確には第三種電気主任技術者である。当然第二種と第一種があるが、第一種においては国内のどんな電気設備も扱うことが出来るとの事で、相当難しい試験のようだ。第三種においても、一発合格は7%台という、それだけで難関な内容に思えた。こちらもそのうちとってみようと考えていたのだが、電気工事士で味をしめたので、流れで受験することにした。分厚い過去問題集を準備した。内容を見て驚いた。過去に学校で勉強した電気の知識を一から問うものであった。第三種は高専卒業生を主眼に置いているとの事だが、見事に電気に関する知識、それも交流に関しての網羅度が高かった。問題をといて回答を確認すると、昔の知識がよみがえってきた。弱電では交流回路の性質なんてほとんどやらない。懐かしく、新鮮でもあった。ただ問題があった。このペースで勉強していたら1年以上かかるだろう。しかも、理論、電力、機械、法規と分野わけが4つもあり、それぞれに奥が深かった。水力発電所の発電機の方式とか、送電線の張力からたるみ長さを求める計算など多岐にわたった。この前北海道のブラックアウトがあったが、連系の周波数に変動があると、自分の発電機が故障してしまうため切り離しを行わざるを得ないことなど、この勉強をしていたから理解出来ることが増えた。

そのうち過去問だけではなんら解決しないことに気づいた。つまり分野が広いため、過去問はすべてが新鮮であり、この調子ではすべての過去問を解かなければ全体を把握できないことに気が付いた。そこでもう一冊、教科書の付いている参考書を入手することにした。問題もあるが、代表問題だけである。ただ代表問題を何度も行うことで頻出問題に対しては強くなった。

勉強の手順は次のとおりである。まず教科書を読みながらその末尾についている代表問題をこなす。それを2回転回した。受験3ヵ月前から行った。その後、試験一か月前からは、過去問をひたすらとくことにした。分野をローテーションしながら、一年度分の試験を試験時間内に解くのである。よく時間が足りないと聞くが、この勉強法では時間が足りないことはなかった。理解できていない部分が浮き彫りになるので、それを教科書に戻って続けるのである。以上の手順を経て、無事に電検三種に合格することが出来た。しかしながら相当骨が折れたことは事実である。最後の一か月はほぼ受験勉強に費やすことになった。それだけの物量があるものと理解して取り組んでほしい。ちなみに科目合格の制度があるため、科目ごとに3年間は受験が免除される。4分野同時に勉強する時間がない場合、その点をうまく活用しながら受験するのも手である。    (2356)