修理日記

何でも直して得するブログ

SINGER ミシンの修理

妻が母の使っていたミシンとして使用しているSINGERミシン(年代物。型式615U)の調子が悪く、買い換えたいとの事。

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買い替える前にまず修理と、口を酸っぱくして伝えてはいるものの、まず買い替えると出てくる不思議は置いといて。調べてみると出てくる出てくる「どんなミシンも修理します」「古いミシン任せてください」の文言の数々。目についた広告からアクセスするも、なぜかどの社も「そのミシンは部品がありません」って、なぜなの??

仕方がないので、開けてみることに。まず不具合は二点。下糸のボビンを格納する部分についている蓋が外れていることと、下糸をボビンに巻く機能が使えないというもの。それ以外に調子が悪いとのことで、針が折れたり、不満はいろいろあるようです。すべて面倒見てみます。

まず、「蓋」について。これは金属の爪に板を引っ掛ければよかっただけでした。

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次に下糸が巻けない件。これは機械ミシンにおいて唯一のゴムベルトが劣化して切れてしまっただけでした。

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この部分にある

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この部品にOリングを巻いて解決です。ただし、このOリング、普通には売っていません。monotaroで探し、次の型名NOK Oリング AS568(ARP568)(固定用、航空機用Oリング油圧用) NBRAS568-311A AS311 1個(内径13.6mm, 線径5.3mm)を付けたところぴったりでした。実はドンキで売ってる細いOリングをいくつか束ねたのですが、滑ってしまいダメでした。

針が折れるとか、そのあたりは注油で解決しました。機械ミシンは注油命でした。すべて金属の組み合わせで出来ているので、注油さえしていれば、壊れるところはなさそう。今まで開けた事の無いところまで蓋を開けてすべて注油しました。唯一使用されている1つのゴム部品だけが交換の必要ありです。逆にはこのゴム部品がディスコンという理由で、廃棄されてしまうんだろうなぁ。あ、数年前に照明の電球を交換した覚えが。これもちょっと特殊な規格だったのでどこからか取り寄せました。ミシン屋に言うと、これも「絶版」とか言われるんだろうなぁ。。結果、全く問題なく快適に動くようになったとの事。このミシン、都合50年以上経っているのにまだ現役とは。昔の製品は寿命が長いです。