修理日記

何でも直して得するブログ

車、バイクのコーティング剤の選び方

車、バイクのいわゆるケミカル用品は限りないほど売られているし試してきた。一番最初はワックスから入った。カルナバロウ入りというやつで、光沢一択といった製品だ。とにかく艶は出る。ところが雨が降ると一発で落ちてしまい、効果は2-3日という程度だった。メリットとしては、クロームメッキ部分などに塗ると、細かい穴に入り込んで錆を防止することぐらいか。今は20年前に買ったカルナバロウワックスを自転車のメッキ部分に塗る程度に使っている。

その後フッ素コートが流行った。6ヵ月耐久と書いてあるが、実質半分くらいであろうか。下処理として真っ白い粉を吹いたようになり、その後ふき取ってさらに本塗する二回塗布タイプだった。コイン洗車場に通って半日かかりだった。運動不足解消には役立ったと思われる。その後1液タイプが出たが、洗車してから塗るので大して手間は減らなかった。

さらに時は進み、何事にもおっくうになったり、合理的な結果を求めるようになってくると、そもそも洗車する行為自体に疑問を感じるようになってきた。洗車しなくともよいものはないのか。そのような矢先に登場したのが、あのトイレで有名な会社の製品だった。光触媒であるため、屋外に止めておくだけで汚れが剥がれ落ちるというもの。コーティングがどの程度長持ちするか知りたかったため、お客様センターに電話してみた。すると、このお客様センターは製品全般の話を扱っているのか、トイレの話には詳しそうな女性の対応に、全く期待した回答を得られずに終わってしまった。異業種に進出するなら、それなりの準備が必要だった典型ではないか。品物は大発明でも、使ってもらわなければ意味がない。技術の世界でよく言われる言葉である。ほどなくしてこの会社は車用品からは撤退してしまった。

洗剤会社が参入することもあった。買い物ついでに駐車場でササっと水なしで汚れをふき取ってしまおうということであった。おおかた奥さんの買い物中に旦那さんが駐車場でふき取ったり、そもそも主婦に洗車をしてもらうつもりだったと思う。この製品は買いだめして好んで使っていた。ふき取った後に手がロウっぽくなるのが玉に傷だったが、確かに汚れはきれいに取れて、製品としては良かった。手間はそこそこかかるが水が要らない、しかも汚れを洗剤が包んでしまうので、水なしでも車が傷つかないというコンセプトは発明に値すると感じた。しかしながらほどなくしてこちらも車用品からは撤退してしまった。手が汚れるのがダメだったのだろうか。流行らなかった理由については興味があった。

そうこうしているうちに、新車を買うことになった。セールスマンはオプションとしてグラスコーティングというのを勧めてきた。聞くと、水洗いだけでワックス不要。効果は5年間との事だった。これだった。求めていたものは。雨が降れば洗車も不要。黄砂の季節にたまに水をかければ良いだけになった。

www.honda.co.jp

どこの車メーカーでもやってると思うし、同じものをやってくれる板金屋さんもあるだろう。とにかく車を洗わなくてよくなったのは、本当に良かった。ちなみに5年後の車検の時に、さらに5年間持たせるためにコーティングをやり直してもらった。

さて、タイトルにあったバイクであるが、同じようなものを見つけた。


バイク用 硬化型ガラスコーティング剤 ピカピカレイン [TOP-BIKE]

 これは3年補償とあるが、現在1年半を経過しても問題なくコーティングが残っている。この車タイプもある。


硬化ガラスコーティング剤 ピカピカレインPREMIUM ( プレミアム ) 滑水性 [TOP-PREMIUM] HTRC3

 車タイプは量が多いだけで中身は同じである。バイクタイプを購入してスクーターに塗ったが、2台塗ることが出来た。十分な量である。水をジェットで掛ければ、泥砂汚れがはじかれ、洗剤も不要だ。虫など必要ならスポンジでこすれば良い。洗剤はいらない。注意点としては硬化するとガラス様になるので、薄いゴム手袋などをして塗布することであろうか。本物だと思う。

バイクの場合、もう一つ重要な部分がある。未塗装樹脂である(黒いプラスチック部分)。未塗装樹脂には本当に手を焼かされる。そのまま放っておくと1年もすれば白化が始まり見るに堪えなくなる。良く売られているシリコーン系バンパーワックスというものは、塗った直後はいいがすぐに粉を吹いたようになり、かえって見栄えが落ちてしまう。カルナバロウばりに耐久性がなかった。バイクメーカーに言いたい。未塗装樹脂を使わないでほしい。それだけである。が、コスト上いつまでも使われると思うので対策を練った。こちらである。


カーメイト 脱脂剤 コーティング剤 黒樹脂復活 10ml C24

 ちなみに、上のガラスコーティングでもいけるとは思うのだが試してない。こちらの方が安価なのでまず使ってみた。ガラス系のコーティング剤と銘打っている。1ヵ月程経過しているが、水をはじいていい感じだ。説明通り6ヵ月持つか試したい。

もし、表面が粉を吹いたように劣化してきた場合は最終手段。塗装だ。ケレン材(研磨用スポンジ)で表面を削って、万能下塗り材ミッチャクロンを吹き、艶消し黒のラッカースプレーで何年もいける。問題ない。バイクメーカーさん。艶消し黒でいいから塗装してください。


染めQ プライマー スプレー ミッチャクロン マルチ 420ml


アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 300ML ツヤ消し黒

 おわり(つづく)                                              (2274)

アクセサリーの修理

妻がハンドストラップ型のアクセサリ(何と呼ぶのかわかっていない)を持ってきて、例によって「直らないよねぇ」とのこと。まあ知ってか知らずか、これは殺し文句のようなもので、何としても直してやろうとの気持ちが沸々とわいてくる。

f:id:takugoto:20180927102709j:plain

これは革ひもで出来ていて、ぷっつりと革が切れてしまったようだ。しかも悪いことに金具の根元。革同士を接着剤でつないだところですぐに切れるのは目に見えている。ヒシチューブという熱で収縮するチューブがあるのだが、これを金具(ばねの部分)に掛けて止めることにした。引き抜く力に対応するため、
スコッチ 超強力接着剤 プレミアゴールド スーパー多用途2 透明 20g
を革ひもに塗ってからヒシチューブをかけて熱する。するとどうだろう、ばねの部分にヒシチューブが密着し、革ひもの部分は接着剤を含んで包み込むことに成功した。実際にはビニル用の接着剤の方が良かったのかもしれない。これからやるならヒシチューブ同士をくっつけてテストしてからが良いだろう。まあ、引っこ抜けたらまた持ってくるだろうから、その時は接着剤を変えて試してみよう。

サンバイザーの修理

購入8年になる車のサンバイザーが壊れました。子供が変な方向に引っ張って壊してしまいました。中を覗いてみると案外柔く出来ています。ホンダの延長保証まもる君はちょうど7年で切れたところでした。

中を見てみると、プラスチックで両面から押さえているだけでした。ディーラーに見積もりを出したところ、8000円+工賃(数100円とのこと)です。品物が8000円もするそうです。このサンバイザーは内部に鏡と電球が仕込まれていて、このような時に壊れやすかったり、値段が高かったりするのですね。

まず、マイナスドライバーで根元のカバーを外します。その後ネジが出現しますので、マイナスのネジ回しで取り外します。引っ張ると電線が出てきます。コネクタを外すと全体が取り外せます。サンバイザーの表と裏のカバーを合わせ込む必要があるのですが、結局のところインシュロックタイ AB-250W(耐候性)を使用しました。紫外線も入ると思いますから黒色を選択します。最悪取り換えるならと、構わずタイを通す穴をあけました。

f:id:takugoto:20180926211558p:plain

結果、今のところ良好のようです。もともと柔ですから、直した後も柔です。が、さらに壊れる兆候ないため、これで良しとします。

ubuntu16.04をM.2 SSDにインストールできないときに読む記事

ubuntuもVersion18.04が出てきたと思いますが、ドライバ等の互換性から16.04を使い続けている人も居ると思います。16.04で新しいデバイス、例えば
M.2のSSD
にインストールしようとすると、インストーラが正しく認識しなかったりします。私の場合、USBメモリに入れたubuntuインストーラでパソコンを起動し、GRUB上で「ubuntuをインストール」を選択しましたが、その後デスクトップ画面が表示されたままインストールが続かなくなりました。

M.2のSSDというのはSATASSDと同じものと考えていましたが、どうやらデバイス的にはSATA上のそれとは異なるようで、インストーラが認識できないことがあるようです。

結局LiveCD用途として用意されている、GRUB上の「今すぐubuntuを使用する」を選択し、いったんubuntuのデスクトップ画面を起動してから、左側縦メニューの中にあるubuntuのインストールというボタンでインストーラを起動したところ無事インストールできました。

マザーボード:ASRock H270 Pro4

DREVO D1 内蔵SSD M.2 2280 120GB TLC採用 SATA3.0 6Gb/s メーカー3年保証付

自作パソコンの調子が悪く、原因がわからないときに読む記事

f:id:takugoto:20180623113029p:plain

犯人はコレ(メモリ)でした。

ubuntu16.04を入れていた稼働半年目のDOS/Vマシン(死語かな)の調子が悪く、突如フリーズする事件が多発。その時稼働していたアプリのログに@aが多量に吐き出されいきなりフリーズ(キーボード含め完全フリーズ。電源ボタン長押しのみ効く。)というもの。システムログにも何もなし。原因が全く分からなかったので、同じパーツを再度購入して交換してゆくことに。マザボ、電源、CPU、SSD、最後にメモリを交換したら現象が出なくなりました。というのも、memtest86を実行して異常がなかったので、メモリは最後にしたのでした(調子が悪いときはまずmemtest86。次にcrystal disk infoでHDD, SSDのチェック。異常がなければ電源、マザボの順に交換してみるというのがルーチン)。まさかと思いながらポチったら、コレが原因でした。なんと。

今まで修理してきてmemtest86で正常なメモリがダメだったことは無くレアケースと思いますが、原因が分かってすっきりしたことで投資した対価は得られたのでした。(ほんとか?)

一応、CFDには修理対応願い出しましたけどね(amazon購入のため修理窓口無し)。memtest86で不良が出なかったとは書きませんでした。果たして交換してくれるのかどうか。半年間異常なしだったことから相性ではないし、交換したら治ったのだから不良は間違いないのですけどね。一応そのことは書いておきましたが。

これで壊れたことがないのはCPUだけかな。。OC(オーバークロック)しないで純正ファン使っていればCPUって壊れないんですかね?

 

SINGER ミシンの修理

妻が母の使っていたミシンとして使用しているSINGERミシン(年代物。型式615U)の調子が悪く、買い換えたいとの事。

f:id:takugoto:20180611162113j:plain

買い替える前にまず修理と、口を酸っぱくして伝えてはいるものの、まず買い替えると出てくる不思議は置いといて。調べてみると出てくる出てくる「どんなミシンも修理します」「古いミシン任せてください」の文言の数々。目についた広告からアクセスするも、なぜかどの社も「そのミシンは部品がありません」って、なぜなの??

仕方がないので、開けてみることに。まず不具合は二点。下糸のボビンを格納する部分についている蓋が外れていることと、下糸をボビンに巻く機能が使えないというもの。それ以外に調子が悪いとのことで、針が折れたり、不満はいろいろあるようです。すべて面倒見てみます。

まず、「蓋」について。これは金属の爪に板を引っ掛ければよかっただけでした。

f:id:takugoto:20180611162758j:plain

次に下糸が巻けない件。これは機械ミシンにおいて唯一のゴムベルトが劣化して切れてしまっただけでした。

f:id:takugoto:20180611164125j:plain

この部分にある

f:id:takugoto:20180611154339j:plain

この部品にOリングを巻いて解決です。ただし、このOリング、普通には売っていません。monotaroで探し、次の型名NOK Oリング AS568(ARP568)(固定用、航空機用Oリング油圧用) NBRAS568-311A AS311 1個(内径13.6mm, 線径5.3mm)を付けたところぴったりでした。実はドンキで売ってる細いOリングをいくつか束ねたのですが、滑ってしまいダメでした。

針が折れるとか、そのあたりは注油で解決しました。機械ミシンは注油命でした。すべて金属の組み合わせで出来ているので、注油さえしていれば、壊れるところはなさそう。今まで開けた事の無いところまで蓋を開けてすべて注油しました。唯一使用されている1つのゴム部品だけが交換の必要ありです。逆にはこのゴム部品がディスコンという理由で、廃棄されてしまうんだろうなぁ。あ、数年前に照明の電球を交換した覚えが。これもちょっと特殊な規格だったのでどこからか取り寄せました。ミシン屋に言うと、これも「絶版」とか言われるんだろうなぁ。。結果、全く問題なく快適に動くようになったとの事。このミシン、都合50年以上経っているのにまだ現役とは。昔の製品は寿命が長いです。